■コラム■人はなぜ物を買うのか?
今日は朝から外出しており、植物のお世話が全くできておらず、ブログの記事が無い事に気がついた定時過ぎです。はい、ネタがありません。前回のエントリで書いた死にかけジュンセアは、とりあえずトリコーム増えたところまでは確認しています。といったところで、 弊社、名前にコンサルティングとついているので、 たまにはコンサルティングっぽい内容を書いておこうと思います。
人はなぜ物を買うのか?
ここに色々な心理ロジックが働いておりますが、 大抵の人は「感情だ!だから論理などない!」と言われるのですが、分析してみると、意外なほど多くの事がわかります。
■例えば、お弁当を買いに行こう
さて、仕事のお昼ご飯買い出しに、スーパーへ来てみました。
スーパーに来た理由は、
・安いから
・弁当を売っているから
・他にも何かあるかもしれないから
・いつも来ているから
・この時間なら弁当があるから
といった理由かと思います。
いつも行っているお弁当屋さんでも良かったかもしれませんが、
・2日連続で同じお店ヤダ
と思いました。
今日は、480円の鮭弁当にしました。
・昨日の晩は鶏唐揚とお酒だった
・魚が食べたい
と思いました。 スーパーのレジに行く道に、シュークリームが特売で安く売っていました。 1個99円。ぉおお!安い!(いつも買ってませんが)
・今日のおやつにいいじゃん!
思わず買い物かごにinしました。
==== さて、どのようなロジックがあったのでしょうか?
・安いから
・弁当を売っているから
・他にも何かあるかもしれないから
・いつも来ているから
・この時間なら弁当があるから
・2日連続で同じお店ヤダ
・昨日の晩は鶏唐揚とお酒だった
・魚が食べたい
・今日のおやつにいいじゃん!
こんな心の動きがありました。 実はここに入っていない必須条件があります。
・美味しいお弁当を食べたい
不味いお弁当なんて食べたくありませんので、そんなお店は行きませんよね? となると、買いに来る人にとって、最低限の美味しさはあると言えます。
・美味しいお弁当を食べたいから、
・スーパーへ行った
お客さんからすると、こんな最初にロジックが働いているんですね。
今回、売上をあげたいのは、スーパーかお弁当屋です。
お弁当屋からすると、お客さんに毎日来て欲しいので対策を考えていく必要があります。
→日替わり弁当を用意してはどうか?
→曜日限定メニューを用意してはどうか?
→主食を肉と魚、どちらも用意してみてはどうか? など
と考えがでてきます。 また、夜は居酒屋をしているので、お弁当の中にチラシを 入れて、夜の部500円オフ券が入っていると、夜の営業にも プラス効果がでてくるかもしれません。
スーパーからすれば、本部主導なのであんまり大きな変更はできませんが、
→お客さんの導線におやつを置こう
→ついでに飲み物を通る導線にしよう
といった展開になっていきます。
とはいえ、スーパーとお弁当屋の話に戻すと、最終的には、 コスパにもなるのですが、コスパだけだと儲からないので、 少し豪華な弁当を造るなどしてアクセントをつけるだけで、 また違ったアプローチができます。ですが、今年の恵方巻きを見ていたら、金箔巻きで1万円を見た時はやりすぎだと思いましたが。
== 他の物を買う行為であっても、同じように色々なロジックが働きます。
お客さんの本当の目的=ゴールは、「おいしいご飯が食べたい」です。
実は目的の中に、「お弁当」は無いんですね。
ただ、大半の企業側はこの事を忘れています。 あくまでもお弁当が大切なのであって、お弁当が良ければいい。 お弁当が良ければいいに越したことは無いのですが、お客様からしたら、お弁当は通過点であって、ゴールでは無いんですね。
もちろん、例外はありますが、例外ばかり探していても どうしょうもありません。
例えば、このようなイメージです。
・ひげそりを買おう!
→より素敵にヒゲを剃って、イケメンになろう
→身だしなみをきちんとしよう
・車を買おう!
→家族とテント、アウトドアグッズ一式を持って旅行に行きたい。 だから大きな車を買おう。
→今の車が古くなったので、家族のために車を買おう。
・コーヒーを買おう!
→眠気冷ましに一杯飲もう
→インスタ映える写真も撮ろう
・植物を買おう!
→会社が農業系ITだったので、何も知らないのはまずい。 まずはやってみよう(実話)
ゴールを選定するにあたって、目線として必要なのが「お客様目線」 なのですが、自分自身で考えると、どうしても自分本位になります。 どうやって「お客様目線」を考えるかというと、
・友達など身の回りの人で考える。
とすると、だいぶわかりやすいと思います。 商品を企画しているなら、友達に直接聞いてみればいいんです。 「この商品、買う?」と。 買わないと即答されたら、どうしたら買うか聞いてみればいいんです。 もちろん、数が少な過ぎるサンプルなので、適正かどうかは別です。
とはいえ、自分本位よりも信用性の高いサンプルデータになります。 まして、調査会社を使っているわけでも無いので、費用はかかりません。
こうやってブラッシュアップしていかないことには、自分本位の製品を生み出すかたちになるので、なかなかうまく行きません。 企業なら、売上!売上!利益!利益!となりますので、現場の営業マンから すれば、押し売りになってしまいます。営業マンに売上目標だけ背負わせて、 ひたすら売ってこいになれば、現場は疲弊します。達成デキマセンデシター。 とマイナスのスパイラルにいずれ陥っていきます。
■まとめ
製品やサービスを通して、お客さんの幸せを作ろう。
お客さんが幸せなら、リピーターになってくれる。
リピーターになってくれた方が、毎回買ってくれるかというと、
今度は目新しさが無くなって、飽きて買ってくれなくなる。
といったケースもありますが、また次の機会でということで。
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